スタンド・バイ・ミーを最近読んだ
名前を聞いたことがない人はいないくらい有名作品「スタンド・バイ・ミー」。映画が有名ながらも、その原作も名作として名高いです。 そんな作品の感想をわざわざ書く必要があるのかと言われるとそうなんですが、ブログなんて自己満足。書いていきます。
僕は映画を見ていないので、どのくらい違うのかは分かりませんが、死体を見に男の子達4人が線路のそばを歩いていく夏休み最後の小旅行というのは、
映画も小説も変わらないと思います。
何がいいか分からないけど、キラキラした夏の思い出。けっして楽しくはなかったはずなのに、後から振り返ると必ず思い出される記憶。
本来言葉にすると、何がいいのって思うようなものです。実際それの素晴らしさを言葉で伝えるのって難しいです。
ただスタンド・バイ・ミーからは、その素晴らしさや輝きがとても伝わります。さすがキングと言いたくなります。
僕はキング作品は、あの汚さがいいと思って読んでいます。汚いってのは登場人物の格好やグロさってよりも、人間としての汚さって感じです。
なんかホントに地元の汚い子供って感じがいいんですよね。あのクソガキって感じがとても好きです。
初期の作品だったようで、個人的には時間も忘れるほどのめり込んでしまうシーンはあまりなく、退屈なシーンが多く感じましたが、雰囲気は好きでした。
でもこういうのは、他の作品が好きだからこれも良く感じただけで、これが一発目ならそんなにって思った可能性はあるなって考えたりします。
そういう意味では、同じ短編集に入っていた「マンハッタンの奇譚クラブ」の方が話としては面白かったです。
…脱線しました。いや、良くみたら感想というか思考の垂れ流しみたいな内容になっていますね…
それはそれとして、スタンド・バイ・ミーで一番好きだったシーンは、なんと言っても仲間の一人のクリスが主人公に、
俺らともう付き合うなというガチの説教をかますシーンです。
主人公達はいわゆる不良グループです。でも、主人公はちゃんとした人生を歩んでいけるんだから、こんな不良グループは抜けた方がいいという説教です。
これは勿論優しさから来ている説教で、これの何がいいって、子供の頃ってこういう本気で相手の為になることを言うのは怖かったじゃないですか。
大人になると、なぜかそういう枷がなくなってずかずか言ったりする人もいますが、子供の頃はお互いの家庭や将来のことって何となくタブーとして、
踏み込まない領域の一つだったと思うのです。
作中でもそのことに触れつつも、クリスはあえてそのタブーを侵して、主人公に嫌われる覚悟で彼のために、グループから縁を切れって伝えるのです。
子供ながらもその強い覚悟と相手への強い思いに、感動したシーンでした。
わりと、キング作品はこういう熱い人間関係をいきなりぶっこんできます。「The Stand」の聾唖の男の子に無理矢理名前を聞くシーンなんか、
あの汚い作品でいきなり涙腺を刺激されてびびります。
とまぁ、感想なのか良く分かりませんが、こんなもんです。
以前「IT」を読んで、キングの青春小説いいなって思ったので今回「スタンド・バイ・ミー」を読みましたが、個人的には「IT」の方が好きです。
まぁ、「IT」は後作というのもありますし。ただ、「スタンド・バイ・ミー」は短くて読みやすいのがいい点だと思います。
いかんせんキング作品は長過ぎます。小説は長ければ長いほどいいんだという人以外読まないんじゃないか?
その点、気軽に読める「スタンド・バイ・ミー」は名作だな、という結論です。